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村から生まれたももたろさん

JSTでは現在、JSTとつながりの深い方々に、

もっとカンボジアを楽しんでもらうために、

そしてもっとカンボジアに興味を持っていただけるように、

JSTがコーディネートしてみなさんをご案内する

オリジナルのツアーを実施しています。

 

2月初頭のJSTの最大イベントであった、コミュニティセンターの竣工式に参加された「やまなみファンド」の皆さんも以前から継続しているツアーのひとつです。

(竣工式に関しては、JSTNews!の「クラウ村竣工式」をご覧ください。)

支援をしていただいているやまなみフリースクールの子供たちとの交流を中心に、ちょっと遠くの遺跡を見に行ったり、少ないポイントをゆっくり、じっくり楽しんでもらう内容をいつも考えています。

今年はアンコールクラウ村の竣工式に合わせ、やまなみファンドみなさんが子供たちのために面白い仕掛けを用意してきてくれました。

それは・・・「ももたろう~ザ・ピーチボーイ~」

クラウ村の子どもたちとやまなみファンドの皆さんによる、英語劇「桃太郎」です。

 

竣工式の後には、村の子どもたち、大人たち、三田商会の皆様、やまなみファンドのみなさんを交えた「交歓会」が開かれることになっていました。そこで、その交歓会に向けて、やまなみフリースクールで英語を学んできた子どもたちの成果を発表しよう!ということで英語劇が登場したのです。

空港から降り立ち、久しぶりにカンボジアの地を踏みしめたやまなみの皆さん、昼食をとったら、早速クラウ村に向います。アンコールワットもそっちのけで、まずは子供たちに会いに行きかなきゃ。

 

やまなみチームの到着に先立つ1週間前から、送られてきた原稿をもとに練習していた子供たち。NGO代表のチアと一緒に様子を見に行くまでは、絶対にこんな難しい英語の劇はできない!とJST一同暗澹たる思いでした。

日本の場合は、幼稚園でも小学校でもお遊戯会や発表会があり、子どもたちも劇に親しんでいます。でも、カンボジアの学校ではそういう機会はありません。当然子どもたちもやったことはない。しかも、英語です。

さらにカンボジアに桃やきびだんごはありません。そして、どんぶらこっこなど日本語特有の表現も。

ああ、どうなることやら・・・

 

ところが、配役を決めて、それぞれのセリフを子どもたちに読んでもらったところ、あれ?意外に読める?!チアともどもびっくりでした。

 

200901 siem reap 156.jpg 出演者全員で台本の読み合わせ

それでも、演技は全然できない。読み上げることはできても、どうやって体を動かしていいかわからないといった状況です。さらに、日本とカンボジアでは表現方法が違っていて、台本にある「おんぎゃー」が赤ん坊の泣き声であることを説明しないといけません。これもまたびっくりでした。ちなみにカンボジアでは「エンニャー、エンニャー」といって泣くのだそうです。

さらに、桃がイメージできない子供たち、パカッと割れて何かが飛び出しそうなカンボジアにある果物はココナッツで、きびだんごはカンボジアの伝統的なおやつのノムで説明しました。

その中でも一番演技力?がありそうな11歳のポラ君が、主演のももたろうに決まりました。そして、そこから我らがチア・ノルの熱血演技指導が始まりました。小学校の先生のように、おばあちゃんが桃を発見するシーンやももたろうが飛び出すシーンなど、次々に見本を見せていきます。

最初はカチカチだった子供たちもようやくちょっとほぐれてきて。これならまあ、なんとか・・・という段階でやまなみの皆さんが合流してくれました。ここからは先生役はやまなみの方々にバトンタッチ。引き続き、やまなみ熱血指導が続きました。

 20090309-1.jpg 一番難しいナレーター担当。台本を読む表情も真剣。

翌日にはやまなみの方々が夜を徹して作ってくれた桃も登場。明日はいよいよ本番です。

 

交歓会の当日、三田商会の方々からは、フルートとハンドベルの共演に乗せて、カンボジアでもよく知られている「涙そうそう」と「上を向いて歩こう」の合唱が。そして村の伝統楽団による演奏や、子どもたちからの合唱、日本舞踊の披露などに続き、いよいよ桃太郎の出番が!

劇が進行する間、クラウ村集会所のまわりに集まった2百人以上の大人と子供の視線は釘付け。出演陣も、練習のとき以上の力を発揮し、観衆を楽しませていました。

いずれクラウ村に「劇団やまなみ」が誕生する日が近いことを予想させてくれる出来映えでした。

 

クラウ村の子どもたちにとっても、学校でもどこでもやったことがない、劇に挑戦し、しかも英語で、多くの人の前でやり遂げた経験は、大きな力になったようです。そしてやまなみファンドの皆さんは来年へのさらなる飛躍を語りつつ、帰路へつかれました。

 

JSTではこういった形で、日本から訪れた方々とクラウ村を中心とする地域の人々、子どもたちをつなぐ機会をたくさん作り出したいと思っています。訪れる方々の中にも、クラウ村の子どもたちの中にもこれまでにない貴重な体験が残るということを、過去の経験から教えてもらったからです。

これから、このようなつながりの輪を少しずつ広げていくためにも、JSTでオリジナルにコーディネートする体験コースを紹介していきたいと思っています。

 


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