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村調査 2018年度仙台二華高校の活動記録


スースダイ!
こんにちは、インターン生の木村です。

今回のブログでは、仙台二華高校の村調査に同行した際の様子をレポートします。


仙台二華高校は、バイヨン中学校の周辺の村の水質調査を行っています。

薬品と採取した水を混ぜて、アンモニウム、二酸化炭素、鉄など7種類の含有量を測定して、
村で生活に使用している水や井戸の水などの水質を調べています。

また、今回の村調査では、水質調査だけではなく、村の生活や美や栄養についての質問も行い、村で暮らす際のリアルな声を聞く事が出来ました。


一軒目にインタビューにお邪魔したお宅は、昨年のスタディツアーで村を訪れた際にも訪問したお宅でした。
バイヨン中学校に通う3年生で、卒業認定試験を控えているにも関わらず
心優しくインタビューに応じてくれました。


昨年訪問した際、パッチテストのやり方を高校生たちが生徒に教え、一年間、生活に使っている水の成分を測定して記録してもらうよう頼んでいたようで、
インタビューの初めには一年分の水質調査の結果をまとめたものを見せてもらいました。

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一年間を通して記録してもらうことで、季節によって、水質に変化があるのかを調査するためのものだったようですが、
記録からは大きな変化は見られず、
唯一気になった、6月の水に含まれる鉄分の含有量の増加は、
井戸内の水の全体量が減少したことに伴っての変化だったのではないかということでした。


インタビューを進めていくと、
生活には、井戸水を使用していることがわかりました。
今回水質調査をしてもらっていた井戸水は、
近くの小学校にある井戸から汲んできたそうです。

S_8396338087821.jpgのサムネール画像
(水質調査の様子)

家にある井戸の水は、鉄の含有量が多く、水自体も鉄臭いため、洗濯や水浴びに使用し、
小学校から汲んだ水を料理や飲み水として使用しているそう。

生活に使用している水についての話だけでなく、
生徒の家族構成や家族や自身の進学についての聞き取りも行われ、
村で生活する生徒たちのリアルを知ることが出来ました。



続いて訪問したお宅も、バイヨン中学校の3年生で、
昨年訪問した際に、生活に使用する水の成分調査を一年間継続してもらうようお願いしていたため、
記録したものを見せてもらいました。

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一年間を通して、使用している水に大きな変化はなく、水質にも特に問題はないとのことでした。
生活には、井戸水と雨水の二種類を使用していることがわかりました。

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雨水はこのような大きな水がめに貯め、

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(雨どいを伝ってこの水がめに雨水がたまるようになっている)

野菜を洗ったり水浴びをしたりするときに使用するそう。


井戸水は、この井戸からくみ上げ、

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簡易的なろ過装置を使用して、ろ過した後の水を
飲み水や料理使用しているそうです。

ろ過装置を実際に見せてもらうと、
タンクに植木鉢のような陶器が入っており、
その陶器の中に水を入れることで、ろ過された水が下にこしだされるという仕組みのよう。

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村で使用するろ過装置としては一般的で、
その価格はピンキリではありますが、20から30ドルほどで購入できるそうです。
しかし、陶器の部分に汚れがたまるため、定期的に洗浄したり、日が当たらないところで乾燥させたりする必要があるそうです。


おうちの敷地内には、当たり前のようにバナナや釈迦頭やグァバなどの果物や、スープに入れて食べる香草や野菜などたくさんの植物が生えており、
豚や鶏などの家畜も飼われていました。

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まさに自給自足。

電気が通っていないため、「家電が使えたら何が欲しいですか」と質問すると、
炊飯器が欲しいとの答えがかえってきました。

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(調理場と窯)

屋根がないところで料理をしているため、炊飯器があるだけで楽になるからということでした。


こちらの生徒が通うお宅は、生徒が小さい時に父親が亡くなっており、
姉たちは小学校6年生で学校をやめ、働きに出ざるを得なかったそうです。

上の兄姉が一生懸命働くことで、下の妹弟が学校に行くことが出来る。

カンボジアは観光地として高い経済成長率を維持し、発展を遂げている途中ではありますが、各家庭の貧困差によって、教育をみんな等しく受けることが出来ないという現状がまだまだあるのも確かです。

生徒に、「もう少しお金があれば、勉強と遊びとおしゃれと好きなものを買う、の、どれにお金を使いたいですか」という質問が高校生から投げかけられると、
生徒は真っ先に「勉強」と答えました。

彼女も中学3年生で、8月末にはバイヨン中学校を卒業して高校に進学する予定です。
それも、彼女の姉たちが仕事で稼ぎに出ているおかげだそうです。

彼女の将来の夢は、中学校の国語の先生。



3軒目に訪問したお宅は、バイヨン中学校を昨年卒業し、高校に通っている生徒のお家でした。

生活に使用している水は、井戸水と雨水の二種類で、水質調査をしたところ
どちらともに異常な値は見られませんでした。

このおうちにも、簡易的なろ過装置があり、そちらでろ過したものを飲み水に使用しているとのことでした。

こちらのお宅では、美容についてインタビューしました。

「香水やクリーム、日焼け止めなど、何か肌につけるものを使用していますか」と
インタビューを行った生徒のお母さんやお姉さんに質問をすると、
「色が白くなるための美容液を使っている」と答えがありました。

見せてくださいとお願いすると、快く3種類ほどの美容液を持ってきてくださいました。

どれもタイ産や韓国産で、
日焼け止めではなく、日焼けをしてからの回復を促すような美白美容液という点が印象的でした。

また、食についてのインタビューも行い、
魚中心の食生活ということがわかりました。

栄養についての知識はないものの、姉たちが母の健康を気遣い、
乳製品や果物を積極的に摂取するよう伝えているとの話もありました。

生徒は日本語と英語の塾に通っており、将来はガイドになることが夢だそうです。



今回の村調査に同行させてもらい、
バイヨン中学校に通う生徒たちの生活の様子を知ることが出来ました。

また、それだけでなく、一年間水質調査の記録に協力してくれたり、試験前にもかかわらず親切にインタビューに応じてくれたり、
井戸水や雨水など調査に使いたいので採集させてほしいとお願いすると快く分けてくれたりと、
カンボジアの人々の人柄の良さも再認識することができた調査でした。

蛇口をひねれば飲むことが出来るきれいな水を得ることが出来ること、
鉄のにおいや含有物を気にせず、生活に使うことが出来る水が簡単に手に入ること、
学校に通って勉強することが出来ること、
日本人のわたしたちにとって「当たり前」のことが当たり前ではないということを
村の生活を見せてもらうことで感じました。

高校生のうちから、このような村の現状について知ることが出来る機会というのは本当に貴重で
かけがえのない経験になると思います。

このような貴重な経験の中で、今後につながる何かをつかむためにも
わたしたちインターン生も、残り少ないカンボジアでの生活の中で最大限に吸収していきたいと思います。


次回も仙台二華高校の活動について紹介していきますので、お楽しみに!

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

以上、インターン生の木村でした。





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