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紙漉き体験@バイヨン中学校 2018年度仙台二華高校活動記録


スースダイ!
こんにちは、インターン生の木村です。


今回のブログでは、7月29日から12日間、カンボジアで活動を行っている仙台二華高校の活動の一つについて紹介します!


仙台二華高校は、年に二回、カンボジアで活動を行っている高校で、今年で5年目になるそうです。
スーパーグローバルハイスクールに認定されており、生徒たちの興味に合わせて、
様々な研究テーマに沿った活動を繰り広げています。

研究成果をまとめた論文の作成や、発表も行われるようで、その活動内容は、高校生の探究活動にしては本当に珍しいほどディープなカンボジアに密着しています。

今回は、大きく、A:紙漉き&バイオトイレチーム と B:トンレサップ湖に雨どいを設置するチーム の二つに分かれて活動を行います。

この日私が同行させていただいたのは、A:紙漉き&バイオトイレチーム!

日本の技術を使って、カンボジアで紙を作って、後々は、屋台などで使うことが出来るエコな器を作ることが出来たら、
そしてそれを作成して得た収益で学校の先生たちに支払う給料を賄うことを一つの目標として、今回の紙漉き体験が実施されました。

S_8396186256553.jpgのサムネール画像

準備は紙漉き体験実施日の二日前から行われました。

使用するものは、サトウキビ、牛乳パック、新聞紙、オクラ、トロロアオイ、水。


日本の和紙の作り方を参考に、紙漉きに用いるパルプの成分を配合していきます。

サトウキビは、中学校の裏でサトウキビジュースを作っているお店の人から、搾り終わったサトウキビをいただいたものだからとってもエコ!
サトウキビを剥いて、内側の柔らかい繊維を取り出し、水と混ぜてミキサーにかけます。
新聞紙や牛乳パックは、水に浸してミキサーにかけ、どろどろにします。
そこに サトウキビの繊維をミキサーにかけたものと 新聞紙や牛乳パックをミキサーにかけたものとを混ぜ合わせて、パルプを作ります。

ここで忘れてはならないのが、オクラとトロロアオイ!

S_8396185908748.jpgオクラは小さく刻み、ネットに入れてひたすら絞る。
トロロアオイも同様です。
(トロロアオイとは、和紙を作る際の接着剤「ねり」として用いられている植物で、
「トロロアオイの根にはアラバンなどの粘液質が含まれ、繊維を水中で均一に分散させるという特性を持っています。」(参照:和紙の材料として使われる「トロロアオイ」

仙台二華高校の学生たちは、オクラがカンボジアにないことを危惧して、トロロアオイを持参しました。
しかし、カンボジアのスーパーでもオクラを入手できることを知り、トロロアオイとオクラの両方を使用することに。
日本のオクラよりもカンボジアのオクラの方が粘り気が強いという発見もありました。


紙漉き体験実施前日には、
サトウキビの内側の繊維を取り出し、それぞれの材料をミキサーのかけたり、ミキサーにかけたものを使用して、実際に紙すきを行いました。

私も紙漉き体験をさせてもらったのですが、
サトウキビの繊維の存在感が強く、このまま乾燥させるだけで紙になるのかとても不思議でした。

こちらが実施日前日に、仙台二華高校の生徒さんたちと行った紙漉きで作った紙です。

S_8396186035801.jpg厚みがあって、たくましい感じがするのですが、触るとポロポロともろく、紙?という感じの仕上がりでした。



そして、紙漉き実施日当日。

この日は、午後からバイヨン中学校の生徒たちに紙漉き体験をしてもらう予定でしたが、
なんと急遽、午前中に変更となってしまいました。

パルプの準備や配合を40分で行うことになった仙台二華高校の生徒たち。

大慌てでしたが、パルプの配合にはかなり慎重。
水と個体との割合を間違えてしまうと、仕上がった紙の質に大きな違いが表れるからです。

パルプの水加減は、仙台二華高校の生徒さんたちが独自に習得した「触感」で微調整します。
S_8396186001226.jpg

S_8396185972152.jpg
経験値と研究の量の違いでしょうか、私も水加減を見させてもらいましたが、
どれが最適か全くわかりませんでした。


牛乳パックとサトウキビのパルプから出来たもの、新聞紙とサトウキビのパルプから出来たものの二種類を用意しました。

色がグレーな方が新聞紙を使用したもので、使用する材料によって紙の色合いが大きく変わることがよくわかります。

急ピッチで進めた準備も何とか間に合い、準備完了!

バイヨン中学校の生徒たちに30人ほど集まってもらいました。

S_8396186053034.jpg

はじめての経験に生徒たちも興味津々。


仙台二華高校の生徒さんの話を真剣に聞きます。

S_8396186127201.jpg

主旨や手順や注意点について話があったあと、いよいよ、バイヨン中学校の生徒たちの紙漉き体験の始まり!

仙台二華高校の生徒さんたちが頑張って調合したパルプに、紙すきに使う、網を引いた木枠を浸すと
繊維が絡まり、水が下の抜けていきます。

S_8396186280041.jpg



S_8396186304059.jpg
厚みが均等になるように表面をならして、水分を抜くために新聞紙の上にさらします。

S_8396186231178.jpg


木枠から網を外し、慎重に新聞紙に上にひっくり返し、タオルで水けを拭き取ると、

S_8396186388234.jpg

紙!のように見えるようになりました!

ここから1日ほど乾燥させると紙が完成するようです!


一人一枚ずつ作成する予定が、液がなくなるまで生徒たちが順番に作り続けてくれたので、
こんなにたくさんの紙ができあがりました。

S_8396186332272.jpg


生徒たちに「楽しい?」と聞くと「楽しい!!」と笑顔で答えてくれました。

S_8396186183085.jpg


乾燥中の紙を触ってみると、紙の強度ははっきりとはわかりませんが、前日に作成したものよりも
一つのものとしての団結力が強く、繊維としての主張もそこまで強くはないなという印象でした。

これも、前日に予行演習をしていたために、うまくいく水の量がわかっていたため、さらには、前日から新聞紙や牛乳パックをミキサーにかけ、水とあわせていたためよりなじんだためでしょうか。
どちらにせよ、仙台二華高校の生徒の皆さんの事前準備や調査などの努力の成果ですね。


バイヨン中学校の生徒たちも、紙がどのように作られているのか知るいい機会になったと思います。
乾燥を待つ紙を見て、「ペンで文字は書けますか?」「絵を描いてもいい?」と完成を待ち望む生徒たちの様子も見受けられました。

このように単なる交流に終わるのではなく、相互的な交流や今後につながる内容の活動を
高校生のうちから、海を越えたカンボジアで体験することが出来ることは本当に貴重で、
かけがえのない経験になること間違いなしだと思いました。


今回は仙台二華高校のツアーにほかの日にも同行させていただいたので、
今後も活動の様子についてブログで紹介していきたいと思います。

今回のブログも最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
次回もお楽しみに!


以上インターン生の木村でした。



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