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シェムリアップ淡水魚研究所の佐藤さんによるバイヨン中学校での魚の授業5回目(3月6日実施)のテーマは「魚の五感」。

皆さん、魚の視野ってどのくらいあるかご存知ですか?
佐藤さん、さっそく生徒に質問してみました。
まずは、人間の視野はどのくらいあるのでしょう?

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代表の生徒・ウドンくんが、自ら実験台になってくれました。
佐藤さんが手に持って動かす紙の魚が見えなくなったら合図してもらうのです。
ところがウドンくん、本当は、ずっとまっすぐ前を見ていなければならないのですが、きょろっと目が動いたりして、その度に教室内から笑いが・・・。
なんとか実験が終わり、人間の視野は約180度だということがわかりました。
では、魚の視野は?
佐藤さんが、魚を上から見た絵に線を引いてみると・・・・、

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なんと、320度だそうです!

次は、魚は白黒の世界を見ているのか、それとも人と同じように色のついた世界を見ているのか?
こちらの答えは、「どちらもアリ。」
深海に住む魚は白黒の世界が目に映っているそうですが、アンコールクラウ村にいる淡水魚はカラーの世界を見ているとのことです。
この分野は、まだあまりわかっていないとも。

そして、次は魚の耳の話です。
魚の耳はどこにあるか知っていますか?
佐藤さん、今日はなんと本物の魚を持ってきて、生徒たちに魚の耳はどこにあるか、質問をはじめました。教室からは歓声が!

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えらの辺りや胸びれの後ろ辺りを指す生徒がほとんどでしたが、実際は、魚の耳はこんなところにあるのです!(上の魚のオレンジの点々)

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さて、魚には味がわかるのでしょうか?
魚にも舌はありますが、舌には味がわかる細胞はないそうです。
けれども、味がわかる細胞は、口の中やにたくさんあって、魚もしっかり味を感じているそうです。
唇にも味を感じる細胞があるそうですよ。

そして、カンボジアで最もポピュラーな魚ともいえる「なまず」は、体全体に味覚細胞があるそうです。
ひげでも味覚を感じることができるそうですよ。

佐藤さんの魚の授業は、大人の私でも初めて聞く不思議な世界で、思わず授業に引き込まれていきます。
同時に、いろいろな疑問や妄想が、頭の中を駆け巡ります。
   体全体で味を感じれるって、どんな気持ちなんでしょうねぇ?
    ナマズって、よっぽど食いしん坊な魚なのかな??
     でも、どうやって、体全体に味覚細胞があることがわかったのでしょう???
・・・・魚の美味しさについて考えることはあっても、魚も味を感じているなんて、考えたこともありませんでした。

そして五感の最後は嗅覚、鼻についてです。
まず、魚の鼻はどこにあるか知っていますか?
生徒たちは全員、知っていました。
目の少し先のあたり、
左右2つずつ、全部で4つあるそうです。

さらにその能力について。
犬の嗅覚は人間の100,000,000倍もの能力があるそうですが、魚も犬と同じくらい鼻がいいそうなのです!
魚も水の中でいろいろな匂いをかぎ分けて生活しているのですね!

さて、授業の最後はクイズです。
勝った人には佐藤さんからプレゼントがもらえるとあって、皆、大張り切り。
クイズの内容は、「アンコールクラウ村にいる淡水魚は、甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩っぱいの5種類の味がわかるか?」というものです。
一つずつ質問して、〇かバツかで教室内で左右に分かれてもらい、正解したグループが次の質問へ進んでいきました。

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答えは、アンコールクラウ村にいる淡水魚は、甘味、酸味、苦み、塩味を感じることができますが、辛味は感じることができないそうです。
(海水魚は、さらに甘味がわからないそうです)

最後まで正解したのはこの生徒、ラチャーくんです!パチパチ。

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生魚のご褒美が出るなんて、佐藤さんの授業は村の子供たちにとって、なんて魅力的なのでしょう。
いつも楽しい授業をありがとうございます!

また、今回の魚の授業には、日本からTV撮影隊も入っていました。
近々、日本で放映されるかもしれませんね。お楽しみに!!


(陽)

このプロジェクトは、三井物産環境基金2014年度活動助成を受諾し、(一財)国際開発センター(IDCJ)が共同で行っているものです。