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三井物産環境基金による活動その後_2017~18年の最近のブログ記事


スースダイ!

皆さんこんにちは、インターン生の木村です。


 

いつもブログを読んでくださってありがとうございます。


 


今回のブログでは、バイヨン中学校で一年生を対象に行われた「水辺の調査」についてレポートします!



 

昨年度までの三年間、バイヨン中学校では、(一財)国際開発センターとともに三井物産環境基金を受諾して、様々な水環境保全活動を行ってきました。


今年度は基金を受諾していませんが、生徒たちが身近な環境や魚について考えるとてもいい機会となるため、JSTカンボジア人スタッフが先生となり、自主的に授業や実習活動を継続しています。

 



今回の実習を担当するのは、JSTスタッフのタウリーです。

 


 

【実習;水辺の調査  201877日】


一年生の1クラスを対象に、この日は水辺の調査!


MoiMoi農園で、川辺に住む生物の観察会を行います。



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まずはバイヨン中学校に集合して、スタッフのタウリーが、この日はどんなことをするかについて説明をします。

 


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水辺の調査と聞いていた生徒たちは、終始わくわくしながらタウリーの話を聞いていました。




 

説明の後は、89人のグループを4つ作り、リーダー決め。


一番に「リーダーは僕がやる!!」と元気よく手が上がるグループもあれば、じゃんけんや話し合いでリーダーが決まるグループもあり、


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生徒たちがわいわい言いながら、リーダーが決まっていく様子になんともほっこりしました。




4つのグループに分かれ、リーダーが決まったら、この日使う道具を配布。


網やザル、バケツが配られたら、



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いよいよMoiMoi農園へ出発です!




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MoiMoi農園に到着すると、早速、奥にある川に入り、川辺の生物採集を開始!



この日はいつもより川の水が少なかったので、生徒たちも水深の心配をすることなく採集に没頭できたようです。



 

カンボジア人にとっては、肉より魚!(タウリー談です)

カンボジアでは、国民が摂取する動物性たんぱく源の7割~8割は淡水魚から摂取しているそうです。

そのため、生徒たちの生活にも身近で、家庭で食事をするために、普段から川辺で魚捕りをしているそう。



 

それではここで生徒たちの生物採集の様子をご覧ください。


 

こちらは投網の様子。


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網目の細かい網の淵には鎖がついており、うまく投げると網がパーっと広がり、それを手繰り寄せることで鎖の部分が締まり、中に生き物がいれば採集となります。


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私は生まれて初めて生で投網を見ました。

見る限り、簡単そうではないのに、みんなものすごく慣れた手つきで行っていて感動しました。

 




こちらはザルで生物を採集している様子。



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岩陰や物陰に魚がいることが多いため、手で脅かした後、逃げ場を作らないようにザルで追い込みます。


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小さな魚も逃さず捕ることが出来るし、特別なスキルも必要ないため、みんなで協力しながら採集に用いていました。



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捕まえた魚を入れているバケツの中を見せてもらうと、


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小魚がたっくさん!


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カニやカエルも!?たくさん採集できてよかったね!


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一時間ほど生物採集をした後は、MoiMoi農園のゴミ拾いをしながら、再びバイヨン中学校へ戻ります。



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バイヨン中学校に戻った後は、グループごとで模造紙一枚に、採集した生物の絵や特徴を書き表します。



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生物の体長や形、採集場所などを絵と言葉で書いていきます。



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みんな本当に絵が上手!!



描く係、体長をはかる係、色を塗る係というように、グループ内で分担できているところも多く、スムーズに授業は進んでいきました。



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そして完成した模造紙をもってグループごとに写真撮影。



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ちなみに、この日採集した魚やカニ、貝は、バイヨン中学校の先生方のお昼ご飯となったのでした。(笑)


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「スタッフが後程おいしく頂きました」とはまさにこのこと!


蓮の茎と一緒に煮込まれたスープと化していました。

 

 



生徒たちが普段から目にしている魚やカニなどの生き物も、授業で扱い、スケッチしたり、大きさをはかったりすることで、今までにはない発見が多くあったと思います。



今後もバイヨン中学校の生徒たちにさらなる学びがあることを祈っています。


 

わたしたちインターン生も、日々の小さな発見を見逃さないように、生徒たちと一緒に成長していきたいです。

 

 



以上、インターン生の木村でした!




 


スースダイ!インターンの中岡です。

今回のブログでは、先週から始まったバイヨン中学校での水環境保全についての授業をレポートします!

昨年度までの3年間、バイヨン中学校では、三井物産環境基金を受諾して、様々な水環境保全活動を行ってきました。
その活動の一環として、1年目はシェムリアップ淡水魚研究所所長の佐藤さんに依頼し、魚の生態を中心としたこの水環境保全授業行ない、2年目と3年目は、前年に授業を受けた生徒代表5~6人ほどが先生になり、下の学年の生徒を対象に授業を行いました。

今年度は基金は受諾していませんが、生徒たちが環境について考えるとても良い機会となりますので、JSTカンボジア人スタッフが先生となり、自主的に授業を継続することにしたのです。

今回授業を担当するのは JSTスタッフのタウリーです。
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カンボジアの普段の授業ではあまり魚について詳しく学ぶことはありません。
しかし、カンボジア人はほぼ毎日魚を食べます。その魚がどこで育ち、どのように生きているのかなんて子供達は知りません。

そこで活躍するのが、三井物産環境基金を受諾していたときにJSTが作成した『カンボジアの魚』という水環境絵本図鑑です。
この絵本図鑑には、魚の息をする原理や成長過程での魚の変化、そして環境と魚の密接な関係が書かれています。
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タウリーの授業は「私たち生き物が生きていくために絶対必要なもの、3つはなんでしょう。」という問いから入ります。

それは、①酸素 ②食べ物 ③水 です。

その酸素が含まれている空気は今目の前にあります。
O2・CO2とヒトと木と魚の関係を図に表しながら、生徒に埋めていってもらい、O2が息をする上で重要で、木はCO2を吸収してO2を出すんだよ。と教えます。
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実は近年カンボジアでは大規模プランテーションの開発などで森林が激減しています。
そうしたことも念頭に置いた上で、子供達に木などの自然の大切さを教えました。

またこの授業では実験も行います。
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大小のコップを用意してろうそくを2本並べて火をつけます。
どちらのコップの火が先に消えるでしょうか。
子供達も考えてどちらかに手をあげます。


さて、結果はどうでしょうか。
もちろん早く消えるのは小さい方です。

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O2が少ないとも火が早く消える、つまり魚やヒトも同じです。
O2を消費して生きるヒトや魚は、空気中や水中のO2の濃度によって生きやすさが変わってくるということは生徒にもうまく伝わったようです。

2回目の授業では、
動物と植物の関係について学びます。

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ここでも食物連鎖のピラミッドを生徒に埋めてもらいながら授業を進めます。

もし、ピラミッドの下の方の草がなくなったら、上の方にいる鳥はどうなるでしょうか。
さらに、山自体がなくなれば餌となる草や虫は消えるし、その他の鳥などの住処も減ります。
つまり、自然は全てつながっているということが生徒にもうまく伝わったようです。
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最後は水の大切さです。
皆さんは人間の体の何%が水分でできているか知っていますか?

答えは、約60%です。
もちろん子供達はこんなこと知りませんでした。30? 70?みんなで手をあげて考えていました。
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残り4回の授業はどのように進んでいくのでしょうか。続報もお楽しみに!