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中学校がほしい!②~小学校退学者6割以上の現実~

カンボジアでは、中学校教育は義務教育であると定められているにもかかわらず、シェムリアップの町の中心部から10キロと離れていない地域にさえ、中学校がないという現実。。。

 

カンボジアの農村部の子供たちが置かれている状況について、もう少し見てみましょう。

 

 

 

 

04_01.jpgまずは、子供たちは慢性的な栄養失調であること

私たちが行った簡単な調査では、

・朝ごはんを食べて学校に登校する生徒は全体の約2割から3割。

そして、

・アンコールクラウ小学校の生徒13歳の平均身長は、同年齢の日本の子供のマイナス20cm以上。

・アンコールクラウ小学校の生徒13歳の平均体重は、同年齢の日本の子供のマイナス20kg以上。

ということがわかりました。

 

 

04_04.jpg 

また、カンボジアの農村部では、子供は各家庭の重要な労働力としてみなされていること。

たとえば、

・牛飼いとして、

・弟や妹の面倒をみるため、

・毎食時に必要な薪を森で探すため、

・田植えや稲刈りの時期には、大人と一緒に作業をするため、

 

小学校1年生から働いていている子供もいます。

そのような子供は、そもそも学校へ入学しなかったり、入学しても休みがちになり、結局、小学校低学年で辞めてしまうのです。

(実際、小学校1年生で退学し、二十歳前後となった現在、字の読み書きができない村の若者も私の周りに多数います)

 

 

04_05.jpgこの表は、2011年に調べた、アンコールクラウ小学校の7年間の生徒数です。

毎年、200人ほどの生徒が新入生として入学してきますが、2年生にあがる時点で半数~3/4に減り、小学校6年生に進級できるのは、入学者数に対して、1/4~1/3ほどであることがわかります。

小学校6年生を卒業できる人数、そして中学校に進学する人数はさらに減ることが予測されます。

(その後、地域の小学校数校で、中学校進学率を校長先生に尋ねたところ、99%~100%という答えが返ってきたため、JSTでは、今後、独自の調査を予定しています。)

 

小学校での退学者数が多い理由は、家が貧困であったり、家事の労働力として重要視されているということだけではないでしょう。そもそも、村の大人たちの中には、学校の重要性を認識していない人々も多いのです。

この地域に中学校がないということは、そういった大人たちの認識に拍車をかけていると感じました。

 

実はJSTでは、カンボジアの地域に根差した教育を展開しようと、アンコールクラウ村で、子供向けの遺跡修復講座や英語・日本語教室、そして地域の小学生や教員養成校向けには、アンコール遺跡社会見学会の機会を提供してきました。

近い将来には、地域に根差した専門学校を設立したいという夢も漠然と描いていたのですが、ここにきて、専門学校どころではない、まずは中学校を!と考えるようになっていました。

 

この地域に中学校をつくれないだろうか・・・

2010年秋以降、JSTではひそかに模索を続けていたのです。

つづく

 

(よ)

 


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