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9月に入り、バイヨン寺院東参道の北側エリアで進められていた修復作業も、各部材の修理を終え、欄干を載せる部分の基壇側の問題箇所の改良も完了し、いよいよ再構築の段階にはいりました!

欄干は、大きく3つの層に分けられます。一番下には「地覆」と呼ばれる基礎の部分、そのうえには欄干を支える「斗束」という部分、そして一番上の欄干の手すり(実際には手すりの役割ではないですが)となる「架木」とよばれる部分。

これらを下の層から順に安定させながら設置させていくわけなのですが、
ときにはオリジナルの石材が一部かけてしまっているためそのまま設置するには不安定な部材もあります。こうした部材に対しては、新しい石材でこうした部分を補てんする必要があります。
こうした石材による補てん加工はどのように行うのでしょう?

1.まずは石切り場から切り出されて現場に運び込まれてきた石材は、巨大な塊なので、そこから必要な大きさに石材を切り出します。
August2014 (1).JPGのサムネール画像
.切り出した石材を、欠けている石材の接地面の形に合わせて削っていきます。新材加工の中ではこの作業が一番難しいかもしれません。
August2014 (2).JPG
3.ぴったりと形状をあわせたオリジナルの石材と新しい石材を接着します。
August2014 (3).JPG
4.周囲の彫刻に合わせて装飾を施していきます。新しい石材は時間がたつと周囲の色と同化していきますが、この時に後世の人が、どこがオリジナルの部分で、どこか修復で継ぎ足した部分なのかを見分けられるように、装飾を少し粗い段階で止めます。
August2014 (4).JPG
August2014 (5).JPG完成!
こうしてよみがえり安定した部材を再び設置していきます。
みなさんも、バイヨン寺院を訪れた際には、ぜひ修復の時にあたらしく補てんされた石材がどこか、探してみてください!
(麻)