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4月の中旬に開始した第2フェーズですが、、はじめは修復現場を整備したり、解体前の図面を書いたりといった作業が中心でしたが、
5月に入り本格的に欄干や彫像部材の修理作業が開始されました!

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現在修復を進めているエリアには、20世紀初頭に修復されたものの、その後なんらかの原因により崩落してバラバラになってしまったナーガ彫像があります。
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意味をなさなくなってしまったかつての修復で挿入された鉄製のかすがいやピンを丁寧に取り除き、腐食しにくいステンレスボルトなどによって新たにこれらのナーガ彫像の破片を接合していくこととなります。
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そのほか、このエリアでは地覆が16部材(このうち6部材はわれているため接合が必要です)、斗束が9部材(中には転用材も含まれます)、そしてナーガ彫像が2体と胴体部分にあたる架木が7部材確認され、
これらの各部材の修理が日々進められています!
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さて、余談ですが、アンコール王朝時代の遺跡(寺院)のほとんどは東を正面としており、バイヨン寺院もこうした例外にもれず、寺院の東側には立派な参道が設けられています。
この参道、現在は石造の基段部分しか残っていませんが、バイヨンが国家の中心寺院として栄えていた12~14世紀のころには、この上に木造の建物が建っていたと考えられています。現在も木造の柱を立てていたとみられる柱穴がいくつも残っています。バイヨン寺院を訪れた際には、こうした痕跡を探していくのも面白いかもしれませんね。

(麻)