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日本国政府アンコール遺跡救済チームの第四次フェーズが2011年11月より開始されました。第三フェーズが完了してから二ヶ月間ほど現場作業は休止となりましたが,再び現場での作業が開始となりました。

第四次フェーズでは,これまでに基礎研究を続けてきたバイヨン寺院中央塔,内回廊浮き彫り,そして外回廊を中心とした危険箇所の修復工事に2016年までの5年間にて取り組む予定です。

 

11月の事業開始直後は,前フェーズで修復工事を行った南経蔵における新砂岩材の最終仕上げを行い,11月2週目に全ての作業が完了しました。完了とともに,工事の竣工写真の撮影を行いました。午前・午後と光の調子の違う時間帯にクレーンに吊られてバイヨン寺院の上空をゆっくりと移動しながらの撮影では,ようやく修復工事が終了したという実感が深くこみ上げてくるものでした。

空中を立体的に動きながら視点が漂っていく中で,バイヨン寺院の塔を形作る無数の顔が,現れ・消えていく様子を眺めていると、とらえどころのない無形の世界の中をうつろいでいるような不思議な感覚にとらわれます。

111118_01.JPG 111118_02.JPG今回撮影した記録写真は事業報告書に掲載するためにすぐさま編集データへと組み込み、12月半ばに予定されている竣工式典には写真記録とともに、報告書の配布がされる予定です。(一)